重岡の音右衛門くん
私の朝はまずTwitterを開き、何かしらの解禁情報がないかチェックするところから始まる。あの日もそうだった。
自担の名前がたくさんあり、みんながみんな「おめでとう!」と呟いているタイムラインを見て、何か仕事が決まったと理解するまで3秒もかからなかったと思う。
しかしそれは、前から噂されていたあの映画ではなかった。
「殿、利息でござる!」
公開情報も聞いたことなかったし、まさかのちょんまげ役。嘘だろ。
主演は阿部サダヲ。事務所バーターじゃないし!嘘だろ。
そして、気になる重岡くんの役どころは阿部サダヲの息子役。嘘だろ。
もう何もかもが信じられなくて、でもこれは現実で、ものすごく嬉しかった。彼はここ最近他のメンバーに比べて個人仕事が少なく、単独レギュラー2本持っているとはいえ大丈夫なの?と心配する声も無い訳ではなかったので、正直安心した気持ちもある。
それに、あの頭部装飾禁止*1の重岡くんだけど、新聞に載っていたちょんまげ姿は思いの外似合っているし、まだ役が発表されただけではあるが公開日が待ち遠しくなった。
それからホームページにとんでみると、この映画には原作があることを知った。
どうやら、この「無私の日本人」という本に収録されている「穀田屋十三郎」というお話に出てくる穀田屋音右衛門という人物が重岡くんの役らしい。すぐさま原作を手に入れて読み始めたかったものの、年の瀬で思うように時間が取れなかったため、先ほどやっと読み終えて今に至る。短編が3つ収録されていたが、とりあえず穀田屋十三郎のお話だけ読んでみた。180ページ程しかないのでスイスイ読めた。
※ここから下は映画や原作のネタバレを含む感想です
まず重岡くん演じる音右衛門は、阿部サダヲ演じる十三郎の息子で、息子と言っても実子ではなく穀田屋の跡を継ぐため養子として入ってきた跡取り養子。十三郎とは必要最低限の会話のみで、あの親子はどこかよそよそしいと近所には知られている。しかし、真面目な性格、頭も良い、仕事熱心であるため、十三郎とは互いに淡々と仕事をこなして生活していて決して仲が悪い訳ではない。
ってこれ重岡くんのためだけの役ですか?真面目で頭が良くて仕事熱心で...ってこれ重岡くんのための役だね?わかる。
中村義洋監督はジャニーズの映画*2も手がけてらっしゃるので、ツテがあるかもしれないが、それでもこの音右衛門役に重岡くんをキャスティングしてくれたのはナイスプレーすぎる。しかも「なんのご用事でありましょう」のような話口調ってもう本当に!最高か!
重岡くんは太秦、忍ジャニでも分かる通り、顔と江戸時代の街並みが合う役者さんだから、話口調もそういう感じなのがたまらなく好き。
詳しい物語はホームページや原作を読むなどしていただくとして、原作の大まかなストーリーを言ってしまうと「サダヲと瑛太が地元の金持ちに町の活性化のために金を出すよう説得して、集めたお金を藩に貸し、利子で儲けたその金を地元の地域活性化につなげよう!」みたいな話である。
この音右衛門、映画では十三郎の私財を投じてまで町に貢献する考えに反対するようなのだが、原作ではすんなり了承している。先ほども言ったが、なんせ180ページ程しかないのでここからどう肉付けして映画の尺にするのかがとても楽しみである。
ホームページの人物紹介を見てみると、原作にも書かれていたことを面白おかしく表現していたので、そんな笑い要素のある作品の中で、普段はおちゃらけニコニコ天使ちゃんの重岡くんがどう嫌なやつで動くのかも見所。
と、原作初読の感想を書いてみた。
ホームページはこちら『殿、利息でござる!』2016年5月14日公開
公開は5月14日です。早く紹介映像に登場しないかな。
今年最後のエントリー。
個人的に今年は色々と現場に行くことが多く、楽しい一年が過ごせたように思います。
つまらない記事もありますが、来年もよろしくお願い致します。
では、カウコンと共に良いお年を!
重岡くん年男おめでとう!
カウコン年男企画がありますように。